【XXIO】クラフトモデルは隠れた名器!?、“ゼクシオ・テン”3シリーズをツアープロが試打して見た。

  • 2018/1/8

2017年12月の発売から、販売業績絶好調の“ゼクシオ・テン”シリーズだが、いまさらながらその素顔を再確認するために、トーナメントプロに試打してもらった。
ゼクシオといえば、ベテランの年配ゴルファー、そしてビギナーにとってやさしく、ミスに強い、そして失われた飛距離を取り戻してくれるお助けギアとして、シリーズでは世界でNo,1の販売数を誇るクラブだ。しかし今回の狙いとしては、10代目となるゼクシオのドライバーに3種類のラインが登場しているのかが気になって仕方がなかったからだ。発売元のダンロップスポーツは、何を意図して3モデルでの発売を試みたのだろう?その意図の糸口を見つけるべく、試打インプレッションには伊東和栄プロに協力してもらった。伊東プロはヘッドスピード47m/sで、早めのアマチュア同様だが、過去12年間のラウンドでOB数ゼロという、弾道コントロールの名手だ。


《XXIO Xレギュラーモデル


(ロフト角10.5度 MP1000カーボンシャフト flex SR)

つかまるフェース形状で、スライスに悩めるゴルファーには最適。
オーソドックスなデザインで、ベテランゴルファーに好まれるルックスです。XXIO特有の、爽快な金属音で、ショットしたフィーリングに特徴がありますね。
従来のゼクシオシリーズ通り、弾き系でありながらも前モデルと比較するとインパクト時、フェースにボールがくっついている時間が長く、喰いつきが良く感じられます。そのためコントロール性を持ち合わせつつも打球に粘りがあり、スピン量も抑えられていてなかなか落ちてこない強いボールを打つことができます。
特に新開発の「MP1000カーボンシャフト」の戻りがすごくいい。多少の振り遅れでもシャフトがしっかり戻ってくれて、ミスに繋がらないショットに導いてくれます。実際、わざと振り遅れを意識してスイングして見ましたが、シャフトのレスポンスでミスヒットにならないほど戻るのがすごい。アマチュアの方が使ったら、このシャフトの性能だけでヘッドスピードがアップするんじゃないですか。


《XXIO X Miyazaki Model》


(ロフト角9.5度 Miyazaki Waenaカーボンシャフト flex S)

しっかり叩ける、飛距離重視のゼクシオ

ぱっと見はかなりフックフェースでアベレージゴルファー向けに見えましたが、アドレスして見るとそれほど強いフックフェースには感じられない。フェースのシルバーとクラウンの境目のデザインに工夫が感じられますね。自分はあまりフックフェースのドライバーを使用したことがないんですけど、これはとても構えやすい。ターゲットに対してまっすぐに出せるフィーリングが出しやすいです。
ゼクシオに抵抗感があるアスリート志向の方でも、このモデルはすんなり入っていけるはずです。打音はレギュラーモデルよりも若干抑え気味ですが、気持ちいいフィーリングで振っていけます。重心位置がレギュラーモデルよりも若干浅めの設定なのか、ロースピンで弾道がグンと伸びていく感じがあります。思ったよりも叩いていけるので、相当飛距離も出てくれます。自分のティーショットで300ヤード近く飛んでくれるのがわかります。


《XXIO X クラフトモデル》


(ロフト角8.5度 FUJIKURAスピーダー・エヴォリューションIV 569 flex S)

ツアープロも勝ちに行けるモデル
これは今までのゼクシオにはなかったモデルですね。プロやアスリートの方でも全く抵抗感なく使える。ゼクシオだと言われない限り、構えた段階では全くわからないほど思い切ったデザインになっています。
普通にプロモデルとして使えるし強い球も出る。ヘッドスピードが足りず、振れない方にはちょっと球が上がりにくく、飛距離が出にくいかもしれませんが、ある程度振れる方で、疲れた時に距離が落ちると悩んでいる方にはちょうど良いフィーリングで使えると思います。かといってしっかりゼクシオなので操作性重視というか、コントロール性能がとても良いのに弾いて飛んでくれる、かなり洗練されたモデルだと感じました。これから男子レギュラーツアーでもこのモデルを使ってくる若手プロも増えるんじゃないかなと思います。

3っつのモデルは三者三様に重心位置の違いもあり、弾道・球の伸びやコントロール性に個性があるんですが、打感に関しては共通した気持ち良さがあることには驚きました。

と、プロの試打インプレッションで想定にはなかった答えが返ってきた。ダンロップスポーツといえば、アスリートモデルとしてスリクソンを抱えるメーカーだが、このゼクシオ、特にクラフトモデルでは、その領域までカバーする方針なのだろうか? ダンロップスポーツの公式サイトでも、ほとんどこのクラフトモデルの性能や特徴に関する情報はない。

松山英樹を筆頭に世界で戦うトッププロ達も、ことドライバー関してはやさしさとコントロール性能を重視する傾向にあるが、2018年の男子ツアーでもゼクシオをエースドライバーに、トップ争いに加わる若手アスリートが大挙して登場してくるのかもしれない。


伊東和栄(いとうかずまさ)コンバインドプレーンゴルフアカデミー所属。
1986年3月5日生まれ。静岡県富士市出身のプロゴルファー。
幼少期から父親の勧めでゴルフを始め、静岡県・星稜高等学校ゴルフ部、神奈川大学を経て、2013年にプロテストに合格。過去12年間、OB数ゼロという驚異的なコントロールショットの持ち主。
現在QTからレギュラーツアーを目指しつつ、ゴルフアカデミーでのレッスンにも従事。ゴルフスクールでは、先生と生徒という関係よりもプロの友達がアドバイスする様なレッスンスタイルが人気を呼び、フレンドリーで個々のスタイルに合ったアドバイスに定評がある。

【問い合わせ先】
ダンロップスポーツ(株)
お客様専用フリーダイヤル:0120-65-3045
ウェブサイト:https://golf.dunlop.co.jp/

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