【Lesson】飛ばし屋女子プロに学ぶ“アッパーブローが肝心”。プロコーチ「森守洋」ヘッドコーチが解説!「柏原明日架」編 Part 2。

  • 2018/4/17

今回は「ここぞ! の時に飛ばしたい!」がテーマ。
そこで、女子プロの中でも飛ばしが得意な2人に、ここぞ! の時にアマチュアにオススメしたい飛ばしの秘訣をレッスンしてもらい、プロコーチの森守洋が解説。

アッパーが飛ぶってわかっているのに

プロコーチ森 守洋(もり・もりひろ)
1977年2月27日生まれ。静岡県出身。4年間、米国でゴルフに打ち込み、帰国後は陳清波プロに師事し、2002年よりレッスン活動を開始。現在では、原江里菜をはじめとした日本女子ツアーのシード選手などのプロコーチとしても活躍中。

ロフトを増やさずアッパーに打つ。

ドライバーはアッパー軌道で打つと、アマチュアの場合、からだが右に傾きすぎてしまい、インパクトでフェースが開きます。そうすると、フェースが右を向くだけでなく、リリースが早いので上にも向きやすく、実際のロフト以上にフェースが寝てしまうため、芯に当たらず、当たっても右に右に曲がるか、上がり過ぎて飛ばなくなってしまうのです。これはアマチュアの方が勘違いしている、偽のアッパーなのです。
女子プロのアッパーはヘッドの軌道に対してクラブのロフトが変わらないでヘッドがフォローへと抜けていきます。体が右に傾きすぎずに、アッパー軌道でボールをとらえた時、フェースが必要以上に上向きにならないので普段以上の飛距離を発揮できます。さらにエネルギー効率も良くなるので、ミート率の向上にも繋がり、さらなる飛距離を期待できるでしょう。イメージ的には、右に傾きすぎず、ロフトをそのままにしながら打っているのです。

これが正しいアッパーです


左図)アマチュアはフェースを開いてアッパーに打つので、ヘッド軌道と一緒にロフト角も上向きになっていく。これだとフェースが開いてインパクトしてしまうので、右に行きやすくなる。
右図)イラストのように、黄色い線のヘッド軌道はインパクトからフォローに向けて徐々に上がっていくが、インパクト手前からフォローまでロフト角が変わらない。このイメージを持つことが大切。


Part 2. 「柏原明日架」編


ここぞ! って時にはどんな打ち方をする? という編集部の質問に「アッパーでしょ!」と即答する柏原。 そんなアッパーはどうイメージするべきか、教えてもらった。

アドレスを決めたら後は無理に配分を意識しない。
アドレスで体重配分を決めたら、後は迷わずに振り抜くこと。アッパー打つためにもっと右に体重を乗せなければ…などとは考える必要はまったくない。

気持ち「右寄り体重かな?」で十分。
体を大きく右に傾ける必要はない。あくまでも自分の中での7:3を見つける。

意識しすぎると、スイングに影響が出てきます。
アッパーを打つための準備をしているように見えて、このアドレスでは逆にアッパー軌道に打ちづらくしている。


▲最初から右側に体重を乗せすぎると、バックスイングで体が大きく右にブレてしまい、軌道が安定しなくなる。

極端に変えるのはダメ。気持ち程度が大事なんです。

アッパー軌道に打つために、アドレスで体重配分を考えて右側に大きく体重を持って来る人は多いと思います。ただ、その体重配分が自分が思っているよりもやり過ぎになっていることはありませんか?
私が皆さんにお伝えしたいのは、アドレスの体重配分はイメージするだけでも良いということです。ゴルフは繊細なスポーツなので、些細なことで大きな動きの違いがたくさん出てきてしまいます。
スイング中にヘッドの軌道をアッパーにするのは、私たちでもとても難しいです。ですので、まずはアドレスで7:3の体重配分を意識したら後は下からヘッドを入れましょう。カチ上げてアッパーにしようとは考えずに、いつも通りのスイングを心がけてみてください。

柏原明日架(富士通)
1996年1月30日生まれ(22歳)昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランクで自己最高の17位。昨年のドライビングディスタンスは14位だったが、今年は約245ヤードで3位につけている。飛距離を武器にプロ4年目で悲願の初優勝を狙う。

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