【Kasco】産学共同開発の新素材カバーを採用!! 杜仲茶の原料を素材にしたボール“BIO SPIN -TOCHU-”が新登場。

  • 2018/1/12

パーシモンの時代から現在に至るまで、ボールの進化は著しい。1910年頃、時代は糸巻き2ピースボールが主体であり、ボールのカバー素材はバラタを原料とするトランス型ポリイソプレンが主成分で、打感やスピン性能には定評があったが、耐久性が脆くウェッジでショットした際にボール表面に傷が残り、使っているうちに裂けてしまうことが当たり前であった。1970年頃からはアイオノマーを主成分とした2ビースボールが市場の中心となり、耐久性と飛距離性能は向上したものの、今思えば打感が硬くそれでも耐摩耗性は決して良いものではなかった。2000年頃から、現在でも主流となっているポリウレタンがカバー素材の主流となり、スピン性能と飛距離性能を両立させたソリッド系ボールがメーカー各社から発売され、中でもタイトリストのProV1シリーズはツアープロからの評価も高く、構造も3ピースから多いものでは5ピースのボールも登場。道具の進化に伴いドライバーでの飛距離は優に300ヤードを超える時代だ。耐久性もバラタカバーの時代から比べると2倍~3倍の強度を持ち合わせ、下手をすると1つのボールで3ラウンド以上を楽しむことも稀ではなくなってきた。


▲左)バラタ(1910年頃~) 中)アイオノマー(1970年頃~) 右)ポリウレタン(2000年頃~)

そのウレタンカバーの登場から、ほどなく20年の月日が流れているのだが、ここへきてキャスコから今までにない全く新しい素材をカバーに採用したボールが登場するという情報だ。

この革新的なボールカバーに採用された新素材は脳梗塞やダイエットの効能があると言われている「杜仲茶」の原料、杜仲の種子から抽出されるトランス型ポリイソプレン“トチュウエラストマー”だそうだ。

この新素材の生い立ちは、NEDOプロジェクトと称する「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」と「大阪大学大学院工学研究科Hitz協働研究所」が産学連携により、日立造船株式会社が生み出したもの。それをゴルフメーカーのキャスコが、ゴルフボールのカバー素材として採用し、販売を開始するというものだ。

要は、日本の技術革新をサポートするお国の機関が大学の工学部に新技術・新素材の研究開発をサポートし、企業がその研究成果を基に、新しい製品を生み出すという、国家連動のプロジェクトと理解すれば良さそうだ。

その新素材を使った新しいゴルフボールの性能はというと、とにかくスピン性能が大幅に向上したボールに仕上がっているということ。

新素材“トチュウエラストマー”は、耐久性能がポリウレタンよりも極めて高く、よってやわらかいカバー素材にしてスピン性能を向上させても耐朽性が高く、ゴルフボールとして成立するということだ。

実験の結果でも、過去販売されたボールとの比較データをみれば、その性能差は明らかだ。

グリーン上でのスピン性能は、ウレタンカバーボールに優る

  • 30ydsアプローチショット時のスピン数・グリーン上での転がり距離を計測
  • 男子プロによる試打/TrackMan計測
  • ボール着地面;①平坦、②下り面

アマチュアによるテストでもバイオスピンが最もスピン量が多い


ウレタン系のA社ボールよりも11%、B社ボールよりも5%スピン数が多くなっている。

  • 30ydsアプローチショット時のスピン数
  • アマチュア8名による試打/TrackMan計測
  • 使用クラブ:DW-116 56度

ウレタンカバーボールよりも強度がある


▲溝ルール不適合モデルウェッジで打った時のスコアラインによる傷が極めて少ない

バイオスピンにはスコアライン痕は残っているが、カバーは切れていない。比較するとウレタンボールはカバーにはっきりと傷となって残っている。つまり強度が高く傷がつきづらい。よって耐朽性能が高い。

バイオスピンの飛距離性能

新素材によるスピン性能のバフォーマンスの高さはデータで理解できたが、ゴルフボールで最も重要な、ドライバーでの飛距離性能はどうなんだろう。そのデータも発表されているのでまとめて見た。

  • ドライバーショット時の飛距離
  • スイングロボットによる試打(HS40m/sec設定)/Skytrak計測

気になる点として、ヘッドスピード40m/sでのショットの場合、ボール初速の高さは群を抜いているのがわかる。打ち出し角は若干低めで、ボールのスピンレートは少なめだ。それに伴い、キャリーも他社のウレタンボールよりも若干ながら飛んでいるのがわかる。

アマチュアが実際に試打した場合の取得データ

実際に、トラックマンを使用して、アマチュアがドライバーショットを実施している結果データも公表されている。

ヘッドスピードが40m/s以下のアマチュアによるテストでは、概ねウレタンボールよりも飛距離性能に長けていることがわかる。気になる点として、HS43m/sでのテストデータでは、逆にウレタンボールにアドバンテージがある結果だ。これはそれ以上のヘッドスピードでの打球では、どのような結果になるのか不明だ。

実際、テスターの試打フィーリングとしては、とてもやわらかい打感でスピン性能が高いとある。特にアプローチのフィーリングは軽い打感でやわらかく、グリーン上では止まってくれるそうだ。

現段階での発売予定では2018年4月。発売価格もオープン価格としか発表されていないが、またサンプルを入手でき次第、実際にテストして見たいと思いいているので、楽しみにしていてほしい。

【問い合わせ先】
キャスコ株式会社
フリーダイヤル:0120-371-562 受付時間9:00~17:00(土日祝・休日を除く)
ウェブサイト:https://www.kascogolf.com/jp/

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